親父殿の　名誉の為に補足させて頂くのですが

　親父殿は　　その筋の方でもなければ　　酒乱でも無く

　プー太郎でもありません

　ただの　　「サラリーマン」です

　ブログを読むと　怪しい人だと思うといけないので・・・

　さて　今回のお話し　デンジャラス・・と言う事は

　そう　あれは確か　弟が幼稚園位のお話。

　やたらと　家族で出かけたがる親父殿

　この日は　大須
　に行った日の出来事。

　名古屋の方なら　お分かりだろうが　大須とは

　アーケードが続く　昔　懐かしい　下町のような所で

　その当時は　まだ　景気も良く　

　あっちこっちに　今で言う　　ドカタ　のおじさん達が

　沢山いた時代である

　仕事始まりが早いためか　帰る時間も早く

　夕方五時位には　結構　酔っ払っている人も

　少なくなかったのです

　アーケードを散策中　弟はまだ幼稚園児

　チョロチョロと　動き回り　　親父殿より

　数メートル先を　一人で歩いていた

　弟の向かう先には　少し足元がフラフラした

　おじさんが　歩いていた

　フラフラしている為　危なかっしいのだが

　見事　弟と　正面衝突したのである

　でも相手は子供　おじさんが倒れるはずも無く

　弟もケガをした訳でも無い

　だが　次の瞬間

　「ばかやろぉ～」

　と　酔っ払いが　弟の頭を

　「ばぁ～ん」
　　と叩いたのだ

　あぁ～　

　この人　地雷を踏んだな

　私は思った・・・

　その瞬間　　隣で歩いていた親父殿は

　タバコを投げ捨て

　ドス　ドス　
　っと　まるで

　「ゴジラ」　のように　酔っ払い目掛けて

　走って行った

　弟を自分の後ろに　引っ張った　瞬間

　親父殿の　　熊のような手が　

　酔っ払いに　ガォ～！っと炸裂
　　

　「オレの息子に何するつもりだ」

　軽～く　酔っ払いは　吹っ飛んだ

　よせばいいのに　酔っ払いは

　(酔っているからこそ？)

　現状を把握出来ないのか　親父殿に

　何するんだ～
　　っと　悪態をついたのだ

　私は思った　この人・・・

　　　　　「・・・終わったな」

　案の定　胸ぐらを　掴まれ

　ブンブン　振り回されたのだ

　きっと　これで酔いも冷めた事だろう

　そして　又　何事も無かったかのように

　私達に　笑顔で　「行くぞ～
」　と

　散歩の始まる合図である

　でも　親父殿は言っていた。

　「でも　アイツは酔ってたで助かったなぁ
」

　えっ
　　何で
　どゆ事

　「シラフだったら　もっと殴られてるわさぁ～」

　酔ってるから　手加減してやったし

　一発しか　叩いてないからな

　って　服　破れてたじゃん

　と　少し気の毒にも思う　心優しき娘であった

　こんな　行動も　我　子供を外敵から守る

　本能ゆえの行動

　親バカ全開の　今日も心熱き　戦闘民族・・・親父殿