Vegetto ヴェジット

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親父伝説第二十二章 「ケンタッキー」の巻

2013年03月27日
 
  我親父殿の 大好物の1つ



  そう  「ケンタッキー」



  そんな ケンタッキーにまつわる


  物語を紹介しよう



  親父殿の誕生日や 人が集まる時は


  必ずケンタッキーが出現する


  我一族



  毎回 15名位の人数になるのだが



  そんなに人が来ると どうしても


  母君や私達が 動き回り


  あれこれ 運びながら 片付け


  などしなくては いけないのだ



  宴も終わり 皆が解散した



  私は何も食べていなかったので


  冷蔵庫を物色



  すると お皿に2つの ケンタッキー発見



  私は それを つまみに 遅めの


  晩酌だ



  翌朝 親父殿の声が



  全く 朝から騒がしい



  仕方なく下に行くと 親父殿が


  「俺のケンタッキー知らんか



  と 聞いてきた



  私が食べたよ



  事実を告げた瞬間



  「俺が朝食べようと思って
   冷蔵庫の奥にしまったのに
   何で勝手に食べるんだ



  と ブチ切れてきたのだ



  内心 「そんな事知らんわ」



  と言いたいが 黙っているのが


  一番の最善策だと 知っているので


  我慢
 散々 文句を垂れて


  自分の部屋にスネて帰って行った



  クソッ~
 ムカつく私



  出掛けた ついでに 又


  ケンタッキーを買って帰った私



  何て 優しい娘でしょう



  丁度 夕食中だったので


  親父殿の前に ケンタッキーの


  袋を差し出した



  「食べたかったんでしょ
 はい」


  すると ソッポを向いた



  「もぉ 要らん」
と 言ったのだ



  あれだけ 文句垂れて 要らないだとぉ



  「あっ そっ  要らないのね」



  さっさと キッチンに片付けて


  やりました



  翌朝 下に行くと親父殿


  休みなので ビールを飲みながら


  ケンタッキーを食べてるではないか



  「もう要らんって 何で食べてるの」



  「誰も食わんで 俺が食ってるんだ」



  と 何とも可愛く無い返答



  あれだけ 暴言を聞いていて


  他の人が食べるはずも無いのだが



  ムカついた私は こう言ってやった



  「食べるなら 暖かい内に食べれば
   もっと美味しく食べれるのに

   つまらん意地張るからだわ」



  すると 開き直ったのか


  「俺は昨日の朝食べたかったんだ」



  まだ 言うか



  私は学習した



  残っているケンタッキーは


  絶対 食べないって



  たかがケンタッキー


  されどケンタッキー



  そんなに好きなら カーネルさんの


  衣装でも着て 店頭に立たせて


  やりたい気持ちである



  俺は最近クドい物は余り食べれんで



  と 言う親父殿



  人一倍肉食だけに 今でも


  十分食べすぎです



  誰か教えて欲しいものです



  そんなケンタッキーに振り回された


  出来事であった



  もし親父殿の手土産に困ったら


  是非 ケンタッキーをお勧めします



  

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